メールマガジン「雨だれ式」
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【エッセイ集】ねんがらねんじゅうこんだてもろもろ
¥600
北海道の食材を中心に、日々の炊事に向き合う料理エッセイ本です。 A5変形/36p/600円(約12000字) 装画・挿絵は妹に描いてもらいました。レトロ印刷で刷られているので文字・紙に独特の風合いがあります。文学フリマ札幌10で初頒布しました。 目次 1/あまり野菜の日 2/パン粉 3/なんばん 4/レモンの皮 5/赤身の安い牛肉 6/鮭 7/たち 8/アマレットリキュール
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【中編小説】ウラヌスが踊る場所
¥1,000
遠い星を舞台にした中編ファンタジー小説です。 B6/114p/1000円(約50000字) 素敵な湖の装画は輪湖さん。 表紙の文字は銀インクで刷られていて、傾けるとキラキラします。 試し読みはこちらから→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22889523 第1章「雲の季節」全文です。 あらすじ 太陽から遠く離れた冷たく暗い星。その地表では毛皮を持つルカ、鱗に覆われたエマがふたりきりで暮らしていた。 棲家のそばにある湖は季節ごとに姿を変える。夏は沸騰して雲を湛えたようになり、秋になれば結晶して塩が満ちる。地下には人間たちが国を作っているが、湖畔まで流れ着く者たちは皆すぐに死んでしまう。 天上には五つの月が巡り、条件が揃うとルカは意識を失って獣のように暴れ回り、エマは望まない産卵期に苦しむ。ふたりは湖で遊び、星を数え、永遠に近い時を過ごすが、やがて破局が訪れる。
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【短編集】岡田さんと煙草のこと
¥800
短編集。2019年の北海道新聞文学賞で佳作となった「岡田さんと煙草のこと」を表題作に、問題を抱えた家族の話を3つ収めました。 装丁は餅井アンナさんにお願いしました。 コミックスサイズ/74P/800円(約55000字) 試し読みはこちらから→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14098542 各話あらすじ 「岡田さんと煙草のこと」 ここ数日、小学生のありさは母の元彼・岡田さんと暮らしている。母が婚約者と海外旅行に出かけたからだ。ありさは岡田さんになついているが、母はよりを戻す気はないらしい。決して親子にはなれない二人を描いた一編です。(18000字) 「家族旅行」 存在しないはずの「兄」に導かれ、「私」は東京へ向かう。道中、「兄」は「父」「弟」「恋人」「私」へと自在に変化しながら、やはり中華街を目指そうと言い出す。けれど行けるはずがない。なぜなら「私」は中華街へ行ったことがないのだから。(10000字) 「日没のあとで」 高圧的だった父が病気になって以来「女は体を売れば生きていけるから」が口癖だった母が死んだ。残された姉妹は母の言葉通りに売春を繰り返していたが、喪主を務めきった父の姿を見て、父にもやらせることができるのでは、と気づく。(27000字)

