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遠い星を舞台にした中編ファンタジー小説です。
B6/114p/1000円(約50000字)
素敵な湖の装画は輪湖さん。
表紙の文字は銀インクで刷られていて、傾けるとキラキラします。
試し読みはこちらから→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22889523
第1章「雲の季節」全文です。
あらすじ
太陽から遠く離れた冷たく暗い星。その地表では毛皮を持つルカ、鱗に覆われたエマがふたりきりで暮らしていた。
棲家のそばにある湖は季節ごとに姿を変える。夏は沸騰して雲を湛えたようになり、秋になれば結晶して塩が満ちる。地下には人間たちが国を作っているが、湖畔まで流れ着く者たちは皆すぐに死んでしまう。
天上には五つの月が巡り、条件が揃うとルカは意識を失って獣のように暴れ回り、エマは望まない産卵期に苦しむ。ふたりは湖で遊び、星を数え、永遠に近い時を過ごすが、やがて破局が訪れる。
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